◆「まちかど消火訓練」の重要性
地震が発生した場合、何よりも大切なことは、隣近所のどこかで発生した火災を1棟の段階で消火し、絶対に隣家へ延焼させないことです。都内では地震後、ボヤを超える火災が1,000箇所近く発生すると予想されますが、消防車は540台しかないので、消防隊は全部の火災に駆け付けることはできません。
関町南北町は、約5,300世帯、人口約10,000人の大変広い地域で、地震が起きたら、少なくとも4~5か所で火災が発生すると考えられます。そこで、関町南北町防災会では、「スタンドパイプ」という新しい消火機材を使った消火訓練を推進しています。この機材は、皆さんの家の近くに埋設されている「消火栓」に直接接続して、水圧を利用してホースで消火放水を行うものです。
家庭用消火器は比較的容易に使えますが、一般的な粉末消火器の噴射時間は15秒前後、噴射距離は2~6m程度です。スタンドパイプは道路の水道管に直接つなぐため、道路から2階に届く程度の水圧の水を十分に放水することができます。防災会の人数はまだ限られています。みなさん(特に戸建てにお住まいの方)自身の手で、地域の消火機材を使えるようになることが重要なのです。
マンション・アパートにお住まいの方も、消火器の場所と使い方を確認し、とっさの時に使えるよう消火器の訓練の機会があれば練習しておきましょう。
◆どなたでも「まちかど消火訓練」を開催できます
「スタンドパイプ」の訓練を希望する方はどなたでも、近所の方々とグループを作って、下記の手順で各防災会会長宛に申し込むことで実施できます。防災会で消防署と日程を調整し、皆さんの家の前で訓練を実施する手続きを行い、決定後に通知、開催まで支援します。詳細は、下記の開催手順をご覧ください。
訓練を積んだ班(*)には順次、優先的にスタンドパイプを配布していきます。
*地区防災班…関町北2丁目、関町南4丁目地区をそれぞれ8つの班に分けて活動しています。
◆「まちかど消火訓練」開催手順
冬場は路面凍結の恐れがあるため、受付を停止します。
消防車は、緊急出動のため当日急に来られなくなったり、訓練の途中で火災現場へ向かう場合がありますので、ご了承ください。
<申し込み受付後の本部の役割 >