1◇ 日本人の防災意識が低い理由は?
内閣府の調査によると、地震など自然災害の被害に対して不安を感じている人は約84%に上ります(平成21年調査)。
しかし、それに備えている人は、地震保険への加入が30%、建物の耐震化をしている家が23%、家具を固定している世帯が25%で、防災訓練に参加している人などは13%に過ぎません(全国データ)。
何故このようなギャップがあるのでしょうか?
それは、日本人の災害観と深く関係していると思われます。
「いくら備えたって死ぬ時は死ぬし、助かる時は助かる」といった<諦観>、「自然の力には勝てない」とする<順応>、「その時はその時で何とかなるさ」という<楽観>、「いざとなればお上が助けてくれるだろう」という<依存>、という4つの気持ちが絡み合って、結局何も防備しない、という態度になっているとすれば、先ずはこうした気持ちから決別することが防災の第1歩と言えそうです。
梶(旧・関町南北町防災会)