防災に役立つ話題、活動メンバーの防災についての関心事をご紹介します(不定期更新)
今年(2017年)の1月、3年前の9月の御嶽山の噴火で(死者58人・行方不明者5人)死亡した登山者5人の遺族11人が、「気象庁が噴火警戒レベルの引き上げを怠った」として、国と 長野県に総額1億4000万 …続きを読む
天災か人災か、が大きな議論となったもう一つの例をあげましょう。2015年9月、北関東から東北を襲った豪雨により、鬼怒川が決壊して、茨城県常総市を中心に、死者2名、全壊家屋53戸、家屋浸水3,000戸という …続きを読む
日本では、ナマズが暴れると地震が起こると言われます。これは、1855年の安政江戸地震の後に、ナマズ絵と呼ばれる錦絵が数多く出回ってこの俗説が定着したものです。そこで、その真偽を確認すべく、 …続きを読む
いま、大規模地震対策特別措置法という昭和53年に出来た法律を、廃止するべきだという意見が専門家の間から出され、メディアを賑わしています。と言うのは、この法律は、地震が予知できるという前提のもとに作られたのですが、 …続きを読む
内閣府の調査によると、地震など自然災害の被害に対して不安を感じている人は約84%に上ります(平成21年調査)。しかし、それに備えている人は、地震保険への加入が30%、建物の耐震化をしている家が23%、家具を固定している世帯が25%で、防災訓練に参加している人などは13%に過ぎません(全国データ)。
何故このようなギャップがあるのでしょうか?
それは、日本人の災害観と深く関係していると思われます。
「いくら備えたって死ぬ時は死ぬし、助かる時は助かる」といった<諦観>、「自然の力には勝てない」とする<順応>、「その時はその時で何とかなるさ」という<楽観>、「いざとなればお上が助けてくれるだろう」という<依存>、という4つの気持ちが絡み合って、結局何も防備しない、という態度になっているとすれば、先ずはこうした気持ちから決別することが防災の第1歩と言えそうです。
梶(旧・関町南北町防災会)